令和3年度歯・口の健康啓発標語コンクール 大阪市代表

日本歯科医師会・日本学校歯科医会主催コンクール最優秀作品

茨田中学校 3年

藤原ひよりさん 

令和3年度歯・口の健康に関する図画ポスターコンクール

日本学校歯科医会入賞作品
(大阪市代表)優秀賞

工芸高等学校3年

山下瑞葵さん

平成27年度歯・口の健康に関する図画ポスターコンクール

日本学校歯科医会入賞作品
(大阪市代表)優秀賞

鶴見小学校1年

武部彩花さん

全国学校保健・安全研究大会

 学校歯科医だけでなく全国の学校保健会関係者が一堂に会して行われる全国学校保健大会は、文部科学省、日本学校保健会、担当都道府県の学校保健会と教育委員会が主催者となって毎年11月頃に開催されます。平成25年で63回を数える伝統ある大会で、全国から約1500名が集まり、子どもの健康課題をテーマにした記念講演や実践研究発表、研究協議が行われています。


 初日は全体会の会場で開会式と文部科学大臣表彰の表彰式が行われ、記念講演も行われます。その後、会場を変えて学校歯科医だけの全国学校歯科医協議会が開催され、再度の学校歯科関係の文部科学大臣表彰者が紹介されて、シンポジウムがおこなわれます。


 これは学校歯科保健の課題をテーマにして学識者代表、学校歯科医代表、学校現場の代表がシンポジストとなってそれぞれの立場からさまざまな学校保健の実践内容などが提供されます。終了後は懇親会が開催され、全国から集まった学校歯科医の情報交換の場となります。翌日は課題別研究協議会が開催されますが、これは10の研究課題に分かれており それぞれの会場で研究協議題のもと、学識者の講義と3人の研究発表者による学校保健活動の実践報告が行われます。大阪市学校歯科医会は「歯・口の健康づくりの研究課題」に参加して、全国各地のさまざまな学校歯科保健教育の実例を持ち帰って役立てるようにしています。

令和元年度 全国学校保健・安全研究大会

  主 題 生涯を通じて、心豊かにたくましく生きる力をはぐくむ健康教育の推進

       ~主体的に健康課題の解決に取り組み未来を拓く子供の育成~

  主 催 文部科学省、埼玉県教育委員会、さいたま市教育委員会、

      (公財)日本学校保健会、埼玉県学校保健会

  期 日 令和元年11月21日(木)・17日(金)

  会 場 ソニックシティ(埼玉県さいたま市大宮区)

  内 容 (1)全体会

        ・開会式

        ・表彰式

          大阪市からは墨江小学校の東邦裕校長と当会の長崎三男副会長が

          文部科学大臣表彰を受けられました。

        ・記念講演

          講演内容 「子供のインターネット利用と健康」

          講  師  埼玉大学 教育学部 教授 戸部 秀之

      (2)課題別研究協議会 第5課題 歯と口の健康づくり

        ①神奈川県立茅ケ崎養護学校      総括教諭 一瀬 恵理

        ②栃木県宇都宮市立鬼怒中学校     養護教諭 棚原 梨紗

        ③埼玉県羽生市立新郷第二小学校    養護教諭 熊木 和美

        ・講師        日本学校歯科医会 副会長 柘植 紳平

        ・指導助言者   愛知県立瀬戸高等学校 校 長 丸山 洋生

令和元年度 全国学校保健・安全研究大会に参加して

常務理事 上田裕彦

・全体会

 開会式に続き、表彰式では学校保健と学校安全の功労者に対して表彰が行われた。大阪市からは、墨江小学校の東 邦裕校長と当会副会長の長崎 三男先生が受賞された。

・記念講演

「子供のインターネット利用と健康」  埼玉大学 教授 戸部 秀之

 すでに多くの児童生徒がインターネットを利用しているが、忘れてならないのはインターネットの利用には「光」と「影」があることだ。埼玉県学校保健会では以前から各種メディアの使用について調査を行い、県内に広く警鐘を鳴らしてきた。平成29年度には、児童生徒のインターネットの利用実態や健康・安全との関連、および保護者の意識等について調査を行った。

そして、調査の結果を検証し次のように提言を行った。

*児童生徒のインターネット利用の実態について理解を深める。

*インターネット依存傾向に着目して、多様な問題発生を予防する。

*発達段階に応じたルールづくりや親子での話し合いを推進する。

*生徒の意識・実態を踏まえた集団・個別の保健指導につなげる。

*家庭における子供のICT危機利用お実態について理解を深める。

*将来の問題発生の可能性を踏まえ、年少児へのICT機器の与え方を考える。

 

・課題別研究協議会   第5課題 歯と口の健康づくり

①神奈川県立茅ケ崎養護学校       総括教諭 一瀬 理恵

 「児童生徒の自立に向けた口腔ケア・摂食指導のための教職員研修と児童 生徒実態把握の試み」~推進事業1年目の取組~

 歯・口の健康や口腔ケアに関して多様な課題を持つ児童生徒が在籍していることから、学校歯科医や関係機関と連携し、保護者を交えた様々な取り組みを進めてきた。歯科検診前の事前指導やBGM、アロマ等の使用で緊張感を緩和する環境づくりに努めている。

 教職員の世代交代が進み、若い教職員や特別支援学校での経験年数が少ない教職員が増加している。専門知識や指導方法、家庭への支援方法等を継承していくことが課題となっている。

 

②栃木県宇都宮市立鬼怒中学校      養護教諭 棚原 梨紗

 「自ら健康な生活を実践できる生徒の育成」

   ~歯・口の健康づくりを通して~

 学年進行に伴いCO、GO、Gの割合が増加する傾向に着目し、生徒の口腔衛生に対する意識の改善を目指して教育活動を展開した。

 全教員を授業研究部、研究推進部、評価部の三つに分けて開始した。授業研究部では、歯・口に関連する教材を洗い出し、系統性と関連性に着目して小中9年間の題材を整理し、指導計画を作成した。研究推進部では、生徒保健委員会を活用して健康な歯肉と歯肉炎の模型を作成し触ることができる教材を展示した。評価部では、「健康な歯模範生徒」を表彰するなど、興味・関心・意欲の喚起を図った。さらに、保健だより、学校HP、掲示板を工夫し、関心を高められるようにした。

 

③埼玉県羽生市立新郷第二小学校     養護教諭 熊木 和美

 「生涯にわたり、自分で自分の健康を守ることができる児童の育成を目指して」~学校・家庭・地域・関係機関との連携・協働を通して~

 生涯にわたる歯科保健活動を積極的に推進し、市立小中学校の取組は毎年県学校歯科保健コンクールで高い評価を受けている。

 学級活動として歯科衛生士による「1年親子歯みがき教室」、担任と学校歯科医による6年生を対象とした「よくかむことの大切さ」をテーマにした授業を実施している。歯と口の健康週間には「歯みがき名人」を表彰することで、意欲喚起を図っている。また、毎日の「歯みがきタイム」を評価する「歯みがきかがやき賞」、「歯みがき音楽」の工夫、「クラス対抗歯みがきグランプリ」、「目と口の体操」、毎月第三水曜日に全校で染め出し検査を行う「マイ歯ッピーチェック」など多彩な活動をしている。

 さらに、児童が市内在住の8020達成者を訪ねて留意点をインタビューするなど地域と連携した取組、歯科保健に関心の低い家庭への働きかけにも取り組んでいる。

第69回 全国学校歯科医協議会

  日 時 令和元年11月21日(木)15時30分

  会 場 パレスホテル大宮 3階 チェリールーム

      ・開会式

      ・文部科学大臣表彰者紹介

      ・講 演 「マウスガードの有効性とより安全性の高いマウスガード」

           東京歯科大学 口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室教授

                                武田 友考

      ・シンポジウム「マウスガードをより広く普及させるには」

        座長 埼玉県歯科医師会前常務理事・学校歯科部長 齋藤 秀子 

        シンポジスト 

           東京歯科大学 口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室教授

                                武田 友考    

           立正大学ラグビー部監督          堀越 正己

     

       ・懇親会 パレスホテル大宮 4階 ローズルーム

第69回 全国学校歯科医協議会に参加して

常務理事 上田裕彦

 開会式において、文部科学大臣表彰の受賞者が紹介された。その後、講演が行われた。

・講 演

「マウスガードの有効性とより安全性の高いマウスガード」

 東京歯科大学 口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室教授 武田 友考

 マウスガードの顎口腔系障害への予防・軽減効果は、実験的、疫学的に立証され、スポーツ関係者のマウスガードへの認知度は高まり、その普及も進んでいる。しかし、マウスガード装着時の外傷が少なくないこと、咬合関係の適切でないマウスガード使用によるデメリットがあることも事実である。バキュームタイプやラミネートタイプのカスタムメイドのマウスガードはその効果が高いが、コンタクトスポーツにおける選手の大型化やプレースタイルの変化などにより、通常のマウスガードでは防ぎきれない外傷もあるようだ。そこで、より安全性の高いマウスガードの開発、普及が望まれる。その一つとして、改良型一枚法マウスガード(EVA材使用)がある。これは、前歯部開咬などで、通常の一枚法では前歯部の安全に不可欠な閉口時の前歯部の接触が付与できない場合に有効だ。また、より積極的に上顎中切歯、補綴歯、外傷既往歯などを保護することを目的に、ハードアンドスペースタイプのマウスガードがある。これは、2枚のEVA材の間にアクリルやPET材の硬性材を入れることで、衝撃力を広く分散することで、より安全性を高める。また、マウスガードの内面と頬側歯面との間に0.5から1.0㎜の緩衝スペース設けたものだ。このタイプのマウスガードの普及を拡大すべく、製作を容易にし、かつ安全性を担保した光重合タイプの硬性材を開発してきたので紹介する。本日の講演が、生徒、学生、スポーツ選手、国民の外傷の軽減・予防に役立てれば幸いである。