日本歯科医師会より提供

予防山で修業を積む「よ坊さん」と一緒に、歯とお口の健康について学ぼう!

第87回全国学校歯科保健研究大会 公式ポスター

令和5年度「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」「歯・口の健康啓発標語コンクール募集ポスター 

令和3年度歯・口の健康啓発標語コンクール 大阪市代表

日本歯科医師会・日本学校歯科医会主催コンクール最優秀作品

茨田中学校 3年

藤原ひよりさん 

令和3年度歯・口の健康に関する図画ポスターコンクール

日本学校歯科医会入賞作品
(大阪市代表)優秀賞

工芸高等学校3年

山下瑞葵さん

平成27年度歯・口の健康に関する図画ポスターコンクール

日本学校歯科医会入賞作品
(大阪市代表)優秀賞

鶴見小学校1年

武部彩花さん

幼稚園養護教諭対象研修会

大阪市幼稚園養護教諭研究会講演会

大阪市幼稚園養護教諭研究会より依頼があり講演会を開催した。

日時 令和411月9日(水)午後2時30分~午後4時30分

 場所 大阪市教育センター

  演題:「園児の歯と口からの健康づくり」

  演者:常務理事 天上 吉隆

 

<講演内容>

・生えたばかりの歯は、石灰化度が低いことや歯ブラシが届きにくいことなどの要因からむし歯になりやすいため、1歳7か月~2歳7か月、6歳、12歳の時期は、むし歯予防を強化する必要がある。

・顎が大きく発達することで乳歯の間に空間ができ、永久歯が生えてくるスペースを確保することができる。また、歯を外へ押し出す舌圧と内へ押し出す口唇圧や頬筋の力が拮抗することで、正しい歯並びになる。

・鼻性疾患に伴う口呼吸により、口の周りの筋力が低下して口を閉じにくくなり、歯列不正が起こる。そのため歯列の治療だけでなく、鼻咽喉疾患の治療も重要となってくる。

・幼児が歯みがきを嫌がる原因に、脱感作ができていない、習慣化されていない、歯みがきに痛みを伴っているなどがある。嫌がる原因を考え、幼児が抵抗なく歯みがきができるように支援する必要がある。

・幼児期の生活習慣(栄養摂取、睡眠、運動)の定着が一生を支える健康行動につながるため、全身の健康を口から支えるには、食育が基本となる。

<養護教諭感想>

 ・全身の健康が歯・口の健康に深く関係していることを改めて理解することができた。幼稚園と家庭が連携して生活習慣や食生活を整えることの大切さを感じた。

 ・幼児の口腔の形成の変化や口腔ケアなど歯・口の健康に関して正しい知識を得る機会と    なり、養護教諭の資質向上につながった。今回学んだことを、保健指導や保護者への啓発に生かしていきたい。 

 

大阪市幼稚園養護教諭研究会講演会 その他の感想

 

    たくさんの資料や口腔内の写真、レントゲン写真を使い、説明していただけたので、とてもわかりやすかったです。

 

    たくさんの質問にもひとつひとつ丁寧に答えていただき、とても勉強になりました。今後の保健指導、保護者啓発に活かしていきたい。また、教職員にも共有していきたい。

 

    歯列の不正の原因に鼻性疾患が関係していると知り、さまざまな要因が口腔形態に影響を与えるということがよくわかった。多角的に原因を考える必要があると思いました。

 

    大阪市の幼稚園が歯科保健に力を入れ、以前より数々の賞を取っているということを知った。今回学んだことを自園での歯科保健教育に活かしたい。

 

    全身の健康が歯と口の健康につながっており、基本的な生活習慣、食生活を改善していく必要があると改めて感じた。

 

    歯と口の健康というとすぐに「歯みがき」と思っていた自分の視野の狭さを感じ、今後コロナのような状況が訪れても、ぶれずに歯科保健活動を続けていくエビデンスをいただけたように思った。

 

    歯科保健指導のねらいについては、むし歯予防や歯みがき指導に限らず、噛むことの大切さや食育も含むことで歯と口の健康づくりに繋がることを知った。

 

    養護教諭の観点では、かむ回数などを正しく具体的に知りたいと思っていた。質問に対する回答から、より本質的なことを学ぶことができた。子どもへ保健指導をする際、「○○回かもうね」から「しっかりかもうね」という声掛けに変えていきたいと思った。

 

    食育に関しては、乳児期に子どもと親を結ぶ絆としての(共食)の大切さを知った。楽しく一緒に食事をとり、親の食べる姿を見ることで、子どもは食べ物や食べ方などに興味を持ったり学びに繋がったりするのだと知った。これは、特に保護者に伝えていきたい。

 

    食事内容について、これまで、歯にいい食べ物、おやつもかたい食べ物をと保護者に啓発していたが、今の時代に合わないこともあり悩んでいた。今回の講演で「大切なことは伝えつつ、時代にあった対応を」と言っていただけて、これから保護者の負担になりすぎない啓発ができるのではないかと思った。

 

    よくかむためには、食材を細かくしすぎず、まずは音を楽しむところから始めることがよいと知った。現在、幼稚園では、黙食、短時間でお弁当を食べる必要があり、食を楽しむことの共有をクラス内で行うことは難しいため、家庭で取り組んでもらえるように保護者へ啓発していきたい。

 

    歯みがきの方法や、歯みがき粉について、嫌がる子どもへの対応のポイントなど様々なことを教えていただいたので、ほけんだよりで保護者に伝え、園での指導にも活かしていきたい。

 

    歯みがきを嫌がる子どもの中には、口の中を触られたり、物を入れられることに違和感を覚えたりしてしまう脱感作が原因で歯みがきを嫌がることがあると知った。まずはうがいの練習から始め、次に歯ブラシを口に入れる、歯みがきの練習を短時間から進めていくとよいと聞き、子ども一人一人にあった支援ができるようにしていきたいと思った。

 

 

 

    歯と口のアンケートより、仕上げみがきに悩んでいる保護者が多かったので、仕上げみがきのタイミングや歯のことをよく知る大切さ、歯垢のたまりやすい場所を意識する、毛先がどこをみがいているのかをよく見るということを教えていただき、保護者へ啓発していきたいと思った。

 

    歯と口の健康に関しては、家庭での習慣や保護者の意識、本人の実践力など家庭差、個人差が大きい。子どもの実態を把握したり、実態に合わせたりする、個別の指導も大切なのだと感じた。

 

    幼稚園では歯みがき粉は使用せず、歯みがき後にうがいを3回行っている。フッ素入りの歯みがき粉を使う場合は、うがいは1回でよいと知った。相違点について、子どもたちや保護者に正しく知らせていきたいと思った。

 

    歯みがき粉について、嫌がる子どもは使わなくても大丈夫だと教えていただいた。悩んでいる保護者がいるので、ぜひ啓発していきたい。

    鼻性疾患や、生活リズム、食育など身体全体の健康が歯と口の健康にもつながっていくということが分かったので、全身の健康のことを念頭に置いて保健指導をしていきたい

 

 

    歯みがきはブラシが歯にあたる持ち方をして、すべての歯をみがくことが大事だと感じ

 

 

 た。

 

 

    慢性の鼻づまりがあると、口がポカンと空いてしまい、唇の筋肉がきちんと発達せず、歯列不正につながることは知らなかった。鼻炎などで鼻づまりになる子どもはいるので、早めに耳鼻咽喉科などを受診するよう、保護者啓発していきたい。

 

    歯は身体の一部であり、真の健康を求めていけば口や歯も健康になるというお話が特に印象に残った。歯のみがきかただけを指導していてもだめで、睡眠・食事・運動などの生活リズムや基本的な生活習慣が正しく確立してこそ、歯の健康にもつながることが分かりました。

 

    コロナ感染症予防対策が続く中で、どのような形で歯と口の健康や食育を取り組んでいけば良いのか迷う時もあったが、基本を忘れず、指導に努めたい。

    『幼稚園・小学校の間は他律的健康づくりの時期であり、この時期の保健指導がとても重要』という話が印象に残った。日頃、子どもたちが生涯を通して健康に過ごすことができるよう、健康的な生活習慣の獲得を目指して保健指導をしてきたが、改めてその気持ちを強く持つことができた。

 

    19か月~31か月までがむし歯に感染しやすい時期であることを初めて知った。保護者啓発をする際、「親から子へ感染しやすいので注意しましょう。」だけでなく具体的な期間も啓発していきたい。

 

    歯と口の健康=体全体の健康でもあることをこの講演で改めて知ることができた。

    歯みがきの仕方や順番、きちんとみがけているかということも大事だが、歯みがきが習慣化できるように、楽しく子どもたちの実態に合わせた指導を心がけようと思った。

    入園のタイミングと6歳臼歯の萌出の混合歯列期にむし歯リスクが高くなることが改めて分かった。乳歯の下に永久歯が卵のような状態で、埋まっているレントゲン写真には驚いた。

    バクシネーター・メカニズムという名称を初めて聞いた。絶妙なバランスで全体的に歯に圧がかかっているため歯が動いて、きれいな歯並びになる仕組みを理解することができた。

 

    歯みがき指導の際、みがく順番はどうすればよいかなど悩んでいることもあったが、どこをみがいているのかをしっかりと分かるようにしてあげることが大切だと気づくことができた。

 

    歯の健康についての情報が、メディアやネットなどに様々な意見があるなか、子どもたちや保護者にどの情報を提示していけば良いのかわからなくなっているときもあったが、先生の講演を聞き、自信がもてるようになった。特に、フッ素塗布についてやむし歯予防については、情報が交錯していたため、今回教わった情報をもとに、今後も指導していきたい。

    写真やイラスト、レントゲン写真などでとても分かりやすい講演でした。悩みながら指導をしていたこともありましたが、天上先生方が様々な質問にお答えくださり、日頃気になっていた疑問を解決することができました。ありがとうございました

 

 

    子どもの発達段階に即した学校歯科保健教育の重点及び内容や、歯科保健指導のねらいについてからお話していただき、幼稚園で必要な歯科保健について改めて考える機会になりました。養護教諭として子どもたちの歯と口の健康づくりのどこに焦点を置いてアプローチしていけばよいかがわかりました。

 

 

 

    ライフステージ別のむし歯リスクを教えていただき、6歳臼歯の萌出がみられ、混合歯列期に入っていく子どもたちの口腔内の状態を保護者の方も教師もきちんと把握し、子どもたちの歯の状態に合わせた指導や生活習慣を考えていく重要性を感じました。

 

    むし歯予防強化期間として3期に分けて詳しく教えていただき、2期目にあたる幼児期の予防についてとても勉強になりました。幼稚園での歯みがきや指導はやはり大切であると改めて感じました。子どもたちが歯をみがく習慣を身につけることができるように、工夫して指導していきたいと思いました。

 

    講演の中で特に面白いと感じたのは、「舌、口唇、頬の圧力で歯並びが自然によくなる」という点でした。人間の持つ力はすごいなと改めて感じました。

 

    幼児期は大人による健康管理が必要な時期ではありますが、保健指導をすることで変わってくる様子も見られ、幼児期でも必要感をもって理解することができれば、行動につなげることは可能だと実感しています。子どもたち自身が健康について考えるきっかけを作ったり楽しく学ぶことができる機会を設けたりして習慣化を目指すことができるようにこれからも日々考え、工夫していきたいと思います。

 

    よく噛む行為が少ないことから、顎の発達に関係があり、歯並びに影響がでることを知り、これからの園生活での指導内容に加えていきたいと思いました。

 

    幼児期の歯科保健には保護者の意識や協力が必要になるため、保護者啓発が課題であると感じました。歯みがきだけでなく、食生活やよく噛むこと、間食も歯と口の健康のためにとても大切であることを、子どもだけでなく保護者にも伝えていきたいと思います。

 

    歯と口の健康について取り組む中で、どうしても歯に重きをおいて考えることが多くありましたが、歯は身体の一部であるため、身体の健康を大切にしていく必要があると改めて考えさせられました。子どもたちの生活リズムの形成や朝食摂取の必要性も歯科保健につながっていくことを改めて理解しました。幼児の歯の健康のために、幼稚園と保護者が協力して生活リズムを整える必要があると感じました。保護者と連携しながら、子どもたちが、生涯にわたって身体を大切にし、守っていく力を身につけられるよう指導していきたいと思います。

 

    小中先生の数年前の取組にはなりますが、スライドまで見せていただけたのは、とてもよかったです。私たちの日々の取組を認めていただけたように感じました。

 

    園歯科医の先生と幼稚園が協力して歯科保健活動を進めていくことの大切さを改めて感じました。歯科医のバックアップがあるのは、養護教諭としてとても心強いです。

 

    子どもたち自身に、保護者や友達と一緒に食べる楽しさ、いろいろな人と食べる楽しさを実感してもらい、子どもたちの健やかな成長のために、今後も家庭と園歯科医の先生と連携しながら歯と口の健康づくりを進めていこうと思います。

 

    具体的な質問に対しても一つ一つ丁寧にご回答をいただいたので、とても勉強になり、自分自身や保護者の方の困り感が解決しました。教えていただいた内容を保護者への啓発に活かしていきたいと思います。

 

    乳歯から永久歯への歯の生えかわりの様子が写真や図を使ってお話してくださり、分かりやすかったです。

 

    むし歯は、生活習慣病であり、食育の大切さ、歯みがきの大切さを改めて感じました。幼稚園だけでなく保護者の方の協力が必要となるため、積極的に情報発信していきたいと感じました。

 

    色々な情報があり、子どもの歯と口の健康を守るためにはどのようにしていくべきか悩むことが多くありますが、正しい知識を持つようにしていきたいと思います。

 

    歯と口の健康に関することだけではなく、歯を健康に保つためには体全体の健康と食育も深く関係することを学び、園児には食育に関することを年間通して伝えているところであったため、今後の保健指導やほけんだよりや保護者会でもかえしていこうと思う。

 

    幼稚園で歯みがきを嫌がる子どもがいるときは、無理やりさせるのではなく、その子どもの段階に合わせて、まずは友達のしている様子を見せたり、歯ブラシを口に入れたりして、少しずつ支援をしていきたいです。

 

    大阪市の歯科教育の歴史を改めて知ることができてよかったです。特に、大阪市が歯科保健に関する賞を幾度も受賞していることから、大阪市が歯科教育に力を入れていたことがわかりました。近年、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスクを外した活動への取り組みに制限があるので、以前よりも歯と口に関する健康への取り組みがしづらくなってきていますが、大阪市がこれまで取り組んできた歯と口の健康に関する意識の高さを継続していければなと思いました。

 

    歯科についてのエビデンスを理解できる講演でした。指しゃぶりの対応、フッ素入り歯みがきの仕方や、フッ素入り歯みがきの時のうがいなど今まで保護者からの問い合わせがあっても、答えることに不安を感じていました。今回の講演を聞けたおかげで、そのときの心の持ちようが今後は変わってくると感じます。

 

    歯みがきにおいては、いろんな意見が交錯する情報の中で試行錯誤しながら保健指導を行っていましたが、幼児期の歯みがき活動においてのねらいがわかりました。まずは、歯みがきを「気持ちがいい」「楽しい」と思ってもらえる歯みがき指導を実践していきたいと思います。貴重な時間をありがとうございました。

 

    研究をするにあたって、子どもへの指導の際はひとつひとつ正確な『根拠』がいると思っていたのですが(質問もそのため歯をみがく順番やら回数やら細かいものが多かったと思います)、先生のお話を伺って、そうではなく子どもの実態に合わせればよいということがわかりました。30回噛んで食べるということも、30回という回数は学者が研究して出たものでもなんでもなく、英国首相が由来と知り驚きでした。

 

    あまり噛まずに飲み込む園児が多いため、今回講演会でお話しいただいた、食べ物の食べた時の音(きゅうりはポキポキ)などを利用して、保健指導等で子どもたちに伝えていこうと思いました。

 

    講師先生、大阪市学校歯科医会の会長先生、教育委員会の歯科衛生士の方と、立場の違う先生方から話が聞けてよかったです。幼稚園がこども青少年局の管轄にはなりましたが、今回のように教育委員会と連携がとれたこと、歯科医師会の先生方にも幼稚園の保健研究部のことを知っていただける機会となったこと、とても有意義な時間がもてたと思います。ありがとうございました。